砂場

これは、ただの砂場です。

縁日

縁日に行った。太鼓と笛の音。やぐらのようなところで、決まったリズムで太鼓をたたく。あのあれは地元の人たちが、持ち回りでやっているのだろうか。関係者らしい女性が下の方で「へたくそ」と檄を飛ばしていた。太鼓と笛の音、屋台の匂い、提灯のあかり、ひとびとの声が重なり合う。


前に進めないほどの人ごみ。声をかけ合い、腕をひき、手をつなぐ。あいさつをする。人を探す。注意をする、あるいは注意をかける。


飲み物を売っている。クーラーボックスに、ペットボトルのお茶とお酒が入っていて、どれも300円だという。十代かもしれないなあという女の子たちの一方がお茶を、もう一方が缶チューハイを手にする。


露店はさまざまにある。たこ焼き、焼きそば、ウィンナー、冷やしきゅうり、肉、肉、肉、かき氷、りんご飴、フルーツあめ、射的、くじ引き。


お店のお兄さん、お姉さんたちがずいぶん若いので驚く。子どもみたいだ。しかし、しっかりしている。感心する。テキパキとよく働いている。


みなはしゃいでいた。コロナ禍で、去年までお祭りができなかったからだと地元の人が言っていた。