砂場

これは、ただの砂場です。

F市について、メモ

金曜日。たくさん移動をした。F市で見たもの、聞いたこと、思ったことのメモ。

ドン・キホーテ。花火コーナー。手持ち花火より打ち上げ花火の方が多いんじゃないだろうか。さすがに浮かれすぎている。販促の音声?も花火花火と浮かれている。

地元の高校生たちがお菓子コーナーではしゃいでいる。
「ここでぜんぶ食べるならおごってやるよ」
「マジ? やった!」

パチンコ。わたしが想像している以上に年配のひとびとばかりで驚く。

電車車内は、地元のひとも海を眺める。

海。I海岸からS浜まで歩く。ひたすらに暑い。じりじりと頭が焼けそうで、手で頭頂をおさえながら歩く。サーフィンをしているひとがちらほら。観光客多い。

そういえば富士山を見なかった。冬はよく見えたのだが。

レストラン。パンケーキがおすすめと言われていたが、お腹が空いてなくてサラダボウルを頼んだ。しかしこれもボリュームが多かった。

店内の2人席がどこも埋まっていて、ひとりで来店した私が多人数席に案内されてしまった。ここで時間をつぶすつもりだったのに、はずかしくてさっさと出てきてしまった。

茶店。女店主は70代半ばくらいか。ひとりで切り盛りしているようであった。

「このお店は長いんですか」お店にたずねる決まり文句は、テレビで観て覚えた気がする。会話が途切れたとき、ほかになんと聞けば良いかわからない。50年。得意そうに話すのがかわいらしい。亡くなった父方の祖母を思い出した。

わたしのほかにお客さんはひとり。70過ぎだという女性。

「観光にきたの?ひとりで?彼氏は?いないの?嘘でしょう」定型文のようだが、しかし、知らない人間どうしで気持ちをかわすために、このような定型文は必要なのかもしれない。

それから、女店主からは、ひとりよりふたりのほうがいいということを語られた。若いうちはひとりでもいい、でも歳をとったらふたりのほうがいい、価値観の合う人を探しなさい、待っていてはだめ、そういう時代ではない。わたしのお店でお客さん同士で好いてしまったのがあり、男のひとの手紙をわたしがあずかり、女のひとにわたした。誤字だらけの手紙だった。女のひとには一切その気かなかったから、わたしが断った。

話の途中で横道にそれる。その横道が、なにもしらない人間からするとたのしい。お客さん同士というのが、やはり70代の恋愛らしく、また楽しかった。

元気でね、がんばってね、またきてねと言われた。