砂場

これは、ただの砂場です。

体験

さいきんまた、ぽつぽつ小説のつづきを書き始めている。筆はどんどん遅くなる。 書いている途中、体験をするように感情が湧き上がることがあって、いまはそれを楽しみ、というか、その波が来ればいいのになとすがるように書き進めている。 それにはやはり、…

春の雨

休みには海を見に行こうとぼんやり思っていたのに、布団から出たのは昼を過ぎていた。 鏡を見るたびに老けていく気がする。髪と肌だ。艶がない。化粧のりがしない。天気予報は雨。部屋のなかを見ると散らかっていてガックリする。どこからも逃げ出したいよう…

動画

友人から送られてきた動画には、ふたりの男が映っていた。メガネの方は私も知っている男で、もうひとりはいわゆる「流し」のようである。アコースティックギターを胸に抱えている。 居酒屋の座敷である。店内はがやがやと酔っ払いの声で騒がしい。男らは声を…

信頼と人間関係

つくづく、人間関係とは不可逆なものであると思う。 失った信頼だとか、気持ちだとかを「取り戻す」ことはできない。ふたりの人間の関係は戻ることが出来ない。あたらしく構築するほかない。 血のつながった家族でさえそうなのだから、血のつながらない人間…

週末の旅行のこと

自分のために記録として残しておきたいような出来事はいくつもあるのに、毎日の終わりにはただ疲れて眠りたい。 楽しみにしていた週末の旅行から帰ってきて、とてもさみしい。 木曜の夜、東京発の夜行バスに乗り仙台へ向かった。初めての仙台駅は積雪、早朝5…

生きてる時間がのびるほど悲しいことが積み重なっていくようでひどいよなあと思う。すこし前まではぼんやりといつかくるゴールがあるようなつもりでいたけど、さいきんはまったくその感覚がなくなった。もうこのまま衰えていくだけの人生なのかと思う。 生き…

うつわ

自分は人間としての器が小さいんだなと思い知る日々です。 キャパシティを超えるとどうでもよくなる。判断や処理スピードを優先して「いまのは優しくなかったな」と反省することがたくさんある。 人の気持ちなんて分らないんだから割り切るしかないよと言わ…

口が悪い

社会に出ていつも敵だらけだと思って生きていると、じつはみんな友好的だということに気がついて驚くことが度々ある。 いまの職場はそれが顕著だ。 みんながみんな、誰かの仕事に文句を言っている。こんな中で働いていたら私のような能無しはすぐ砂袋にされ…

女のいない男たち

村上春樹「風」の文章だなーと思いながら読みすすめて、結局この人がずっと言っていることはこれなんだろうと思って慰められて泣いた。おもしろい物語とか、美しいシーンとか世の中にいくらでもあるけどこの人の作品を好んで読む人はみんな「女のいない男た…

仕事納め

一年はすぎればあっという間ではあったが、振り返るとさまざまな出来事も感情もあった。ゆううつな日や、腹が立ちくやしい日、張り詰めた日も多かったが、少しずつ生活にも仕事にも慣れてきた。 上司に年末の挨拶をしようと声を掛けると「あーはいはい」と面…

土曜日、江の島

土曜日はまた江の島に行った。 いつもひとりで行くときは稲村ヶ崎から江の島方面に向かって歩き、七里ヶ浜あたりから写真を撮ったり、海を眺めて本を読んだりする。 今回は温泉に入ってみたかったので、江の島へ直接行った。江の島アイランドスパ。 大浴場は…

飲み会

お酒の席を心から楽しいと思ったことがない。オープンな場でオープンな話題を探しオープンな関係を築く。たしかに仕事の上で必要だと思う。しかしうまく仕事をするということに興味がないのだった。 もしもデリカシーについて何も配慮しなくていいならひとり…

最近観たもの読んだもの感想

ゲ謎 映像のグロさは感じなかったが、設定がキツかったことや、映像の光の激しさ、体調不良もあり途中から酔ってしまった。かわいそうであった。同人女に喜ばれるキャラクターはよく分かった。 モアザンワーズ 観始めたばかり。まだ2話。ネタバレのストーリ…

書きたいことがあるのに、言葉が散らばってうまくまとまらないときがある。気持ち悪く思い、書いては消しを繰り返す。この状態を「筆が乗らない」だと思っている。いま、筆が乗らない。もどかしい、楽しくない、おもしろくない。 はんたいに、するすると言葉…

八日目の蝉

東京都庁もコクーンタワーも紺色の空によく映える。空気が冷たい。日々のことを次々に忘れていく。冬になってしまった。 11月に入って職場の組織体制が変わった。忙しかった。ほんとうに目が回ったりなどした。2回も席替えがあった。(2回も席替えをするな)…

いやなお酒

いやなお酒だった。不快だ。腹が立つ。 相手にそういう態度を取らせてしまう、自分の隙のようなものがいちばん腹立たしい。

貧乏

定職につかずにフラフラしていた時期がある。お金がなかった。年金の支払いだけでカツカツだった。 ラクに稼ぎたいと思って割のいいバイトを探した。4時間一万円。私にとっては最も向いてない種類の仕事だった。それまで世間知らずでやってきたから、葉っぱ…

知らない人

知らない人に会う、ということに抵抗をあまり感じない人がいるのだと理解してきた。そして私は強い抵抗を感じるほうの人間だ。知らない人はどこかの時点で知っている人になるので、それまでの辛抱だと思っているのだが、まだ知らない人であるうちは腰が重い…

小豆島、ボラ、ごま油

旅行に行った記録を忘れないうちに残したいのですが、もうすでに毎日の生活に戻り、見たもの聞いたもの忘れ始めている。ので、順番ではなくて断片を書いていく。 小豆島の有名な観光スポットに「エンジェルロード」がある。1日2回、干潮時のみ道が現れる。ト…

出発前

鉄のかたまりが飛んでるのが感覚的に信じられないので、飛行機が嫌いである。ひとり旅は交通手段が選べるからうれしい。夜行バスに乗るのは二年ぶりだ。あれから二年、歳を取っているということだが、体力的にどうだろうか。 金曜日、終わらせるべき仕事のさ…

無思想

お友達がブログを見てるよとメッセージくださって、うれしくてはりきって更新してしまう。やっぱりこっそり書いているようで、誰かに読んで欲しい、という気持ちがあるみたいです。 気疲れと移動の多い週だった。ゆううつな打ち合わせも多かった。鏡を見たと…

スイッチ

所属するコミュニティが増えたり、関係性が増えるたびに切り替えの苦しさを感じていた。ひとつずつの行為(作業)を分解すればよいのではないかと考えたが、行為(作業)をする際に「自分の立場・役割」の考慮が必要で、どうあるべきか、どうするべきかの上…

過去

時間に置いていかれる。 子どもの頃、両親、祖父母、兄と旅行に行った。宿泊先で、今現在が過去になっていくのが怖くて泣いたのを覚えている。その瞬間も、もうずっと古い過去になってしまった。

洋服

衣替えにあわせて服を整理した。新しいものをいくつか買い、しばらく着てないものやくたびれたものを捨てる。 洋服を見ると、それを着ていたときの記憶や感情なんかが思い起こされて、捨てるのがひじょうに惜しいような辛いような気さえする。仕方ない、ぜん…

気分

元気かどうかというと、元気になろうとしている感じがある。できるだけ他人との交流頻度を下げている。 映画とドラマを観ている。小説もすこし。今まではひとつの作品を「好きだ」「おもしろい」と思うまでに、最初の我慢が必要と思っていた。設定や世界観を…

カモン・カモン

地味に毎日アクセスがあってクローラーか何かだろうと思っていたのですが、これだけ更新しないとさすがにアクセス0の日もあり、やはり人間が見ているのかもしれない。ありがとうございます。 ウォッチリストのなかにあった映画「カモン・カモン」を観た。と…

家族

歳を重ね、社会に出て、自分の育った家庭がどういうものだったろうと振り返るといやあれはどうもおかしかったなと思われることが多々ある。 しかし子どもふたりを食わせ、学校へ通わせてくれた両親や愛情を持って接してくれた祖父母に感謝はする。そしていま…

スポーツマン

夜中に何度も目が覚める、何もする気力が起きない、無趣味である、強迫観念が強い、生きがいがない、やりたいことがない、という話をしたところ、スポーツマンに四方を囲まれ「運動をしろ」と迫られた。 仕事柄、メンタルをやられて休職を経験する人が多い。…

本当に忙しい。仕事が。とても。今日も終わらなかったが、締め出される前に会社をあとにした。 明日はまた会社のイベントがあるため、あまり気が休まらない。業務が終わっていないのにイベント。いやです。あーあー。

大阪から東京に帰ってきた。 帰ってきた街はまだ暮らし始めて半年ほどで、たったの3日不在にしていただけでよそよそしく思える。ほかに帰る場所があるかといえば今までに住んだどの街での記憶も、ずっと昔を思い出すようで、もうどうせどこも私の街ではない…