土曜日はまた江の島に行った。
いつもひとりで行くときは稲村ヶ崎から江の島方面に向かって歩き、七里ヶ浜あたりから写真を撮ったり、海を眺めて本を読んだりする。
今回は温泉に入ってみたかったので、江の島へ直接行った。江の島アイランドスパ。
大浴場は目隠しがあり、あまり海が見えず残念であった。プール利用であればもっと楽しめたのかも。ただ土曜日であるのに人が少なく、快適だった。
晴れた日の砂浜にいる人たちはいつも健やかで幸せそうに見える。とてもいい(そうでない人もいるかもしれないが)。階段に座り、写真を撮る私の足元に、散歩する犬が近づいてくる。あいさつをする。
たくさんの人々がサーフィンを楽しんでいる。いくつもの黒い点が波の間を浮き沈みする。人間ではないなにか別の生き物のように見える。あるいは、人間という生き物が、ひとつの習性をもって波の間を漂っているようにも見える。ふしぎだ。
海が好きだと気づいたのは、ひとりで小旅行に行くようになったこの2、3年ほどのことである。日が暮れていく海を、寒さに耐えながらずっと眺めていたい。