旅行に行った記録を忘れないうちに残したいのですが、もうすでに毎日の生活に戻り、見たもの聞いたもの忘れ始めている。ので、順番ではなくて断片を書いていく。
小豆島の有名な観光スポットに「エンジェルロード」がある。1日2回、干潮時のみ道が現れる。トンボロ現象と呼ぶらしい。
小豆島国際ホテルは全室からこのエンジェルロードを見ることができる。朝も夜も、波の音を聴きながら寝る。
旅行には小さなお友達を連れている。
海を目的にした旅を何度かしているが、初めて見たものがある。
朝の海で、カラダを叩きつけるように飛び跳ねる魚。勝手にトビウオだと思って眺めていた。違うらしい。調べると「ボラ」だという。
バシャン、バシャンと見ているだけで音が聞こえそうであった。
朝6時頃に出る船。ブロロロロロとエンジン音、カラス。
小豆島にはごま油で有名なかどや製油がある。
早朝から朝日を待ち、海辺をうろうろしていたのだが、6時過ぎから香ばしい匂いがどこからともなく漂ってくる。ホテルの調理場からなのか、もしくはかどやの工場からなのだろうか。
人間の記憶は最初に聴覚を失い、最後に嗅覚が残るらしい。たしかに旅の思い出に、音はもうほとんど残っていない。撮影した動画から振り返る。ただあのごま油の匂いははっきり記憶しているし、まあそれは知っているものだったからというのもある。あのくっきりとした美味しい匂いと、島の景色がすっかり結びついてしまった。